心理学検定の受験が終わりまして。

心理学検定というものを受験してきました。

http://www.jupaken.jp

国家資格ではないので、資格を取得したからといって直接のメリットはありません。。詳しくは検定概要へ→http://www.jupaken.jp/preface/summary.html

巷に蔓延している怪しい幼児の早期学習教室で効果なさそうなやつを見抜けるとかそういうメリットはあります。UXを勉強している人は調べものをしたくなったときに心理学の研究領域を知っているとかゆいところに手が届くかもしれないです。（※効果は個人の感想です）

そもそも心理学とは

↓は心理学検定の科目ですが、およそ心理学の領域別に分けられています。 

原理・研究法・歴史　／　学習・認知・知覚　／　発達・教育　／　社会・感情・性格　／　臨床・障害
神経・生理　／　統計・測定・評価　／　産業・組織　／　健康・福祉　／　犯罪・非行

「パブロフの犬」や「錯視」はとても有名なので知っている人が多いと思いますが、心理学の「学習・認知・知覚」の領域です。「勉強したいけどついつい掃除してしまう」というのは「社会・感情・性格」の領域ですね。人間の能力は「氏か生まれか（遺伝か環境か）」、「発達・教育」です。

「人間に関係することを科学的に解明しようとするのが心理学」と思って差し支えないと思います。心理学の領域はとても広いです。

上に書いた領域ですが、線引きをするのは難しく、ある分野の内容が他の分野の土台になっているなんてことも多いです。

10科目の中から科目を選択する

心理学検定は全部で10科目あり、合格科目数によって特１級、１級、２級となります。

私の場合、心理学とは殆ど縁がなくほぼゼロからのスタート。１級狙いなので、６科目必要。。

ちなみに、心理学検定は年一回しか開催してないので、興味がわいてきた人はまた来年挑戦してみてください。

ワタシの勉強方法 

 ↓まずは初心者向けの本を読んで全体を知るところからスタート。評判がよかった本をメルカリで買う。ささーっと２日くらいで読めました。もちろん、これだけでは足りない（浅い）ので、公式問題集をやってみて足りない部分を別の本で補強していくスタイル。 

心理学・入門 --心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)

公式問題集はレベル高いからやってて辛いです。実際の試験はサービス問題があるからこんなに難しくない。問題集の解説だけ読んでてもわからないので、解説はあくまで参考。。 人名や心理学実験はインターネットで調べるといい感じで情報が得られます。

心理学検定 公式問題集 2016年度

全く知識が無い状態から勉強するものについては動画で勉強しました。とくに、B領域で選択した「神経・生理」は放送大学のストリーミング放送がすごく役に立ちました。文字だけ読んでても入ってこないんですが、放送大学の講義を聴いているとすごくわかりやすいです。残念ながらストリーミングを視聴するには、放送大学に入学している必要があるのですが・・。

 以下、役に立った本。

具体例がたくさん載っているものは◎。検定では用語や人名が問われるのですが、単なる読み物レベルの本だとそのあたりが端折られているので試験対策としては△です。

10代からの心理学図鑑

グラフィック学習心理学―行動と認知 (Graphic text book)

ゼロからはじめる心理学・入門 -- 人の心を知る科学 (有斐閣ストゥディア)

基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議 (有斐閣ストゥディア)

マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる~く解説 (サイエンス・アイ新書)

↓統計はこれだけだと試験のレベルに達してないんですよねえ。

入門 統計学 −検定から多変量解析・実験計画法まで−

時間なかったけど、これやっとけばよかったと思ったもの

実験心理学のための統計学[心理学のための統計学2]: t検定と分散分析

よくわかる心理統計 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

エピソードで学ぶ乳幼児の発達心理学―関係のなかでそだつ子どもたち

図解 使える統計学 (経済（中経）)

44の例題で学ぶ統計的検定と推定の解き方

結果

9/28日に大きな封筒で結果が送られてきました。残念ながら2級。。

1領域を落としていたので、1級には届きませんでした。また来年挑戦します。