okiami1983のブログ

クオリティーが低い記事はあとで書き直します。。

blackfinのJTAGデバッガについて

analog devices のblackfinデバッガについて調べました。

純正の環境がとても高価なので手が出ません。安いデバッガは古いものばかりで入手が難しいのですが、汎用の製品を流用すればクローンが作れそうです。

 

安いデバッガは入手困難

blackfinで使える安いデバッガですが、現在はほぼ入手不可能なことがわかりました。国内・海外のオークションでも殆ど出品がない。

  • 刺身包丁
  • gnICE
  • gnICE+
  • ADZS-ICE-100B

ADZS-ICE-100BについてはANETに在庫があるようです。ただし、送料だけで3000円近くかかります。

 

 

クローンを作ればなんとかなりそう

調べたところ、どうやらgnICE+はオープンソースらしく、回路図などが公開されています。

 

sourceforge.net

 

gnICE+に使用されているFT2232Hというチップを使えばクローンが作れそうです。

ワタシが目を付けているのはストロベリーリナックスのもの。「シリアル変換用」と書いてますが、FT2232は外付けのeepromを書き換えることでJTAG通信できます。

 

ストロベリーリナックス

FT2232H(2ch)高速USBシリアル変換モジュールキット - FT2232HX - ネット販売

 

 

 

追記 gnICE+のクローン作りました。

ストロベリーリナックスのFT2232Hでクローン作成に成功しました。この評価基盤は非常に優秀でデバッガ用に必要なピンは自由に使えるようになっているので、評価基板に手を加える必要は一切ありません。別途ユニバーサル基板を用意してヘッダピンと抵抗を配線すればデバッガになります。ちなみに、ターゲットボードはIFX-49(MADSP-BF592)です。

 

用意したもの

SorceForge.netに回路図があるので、必要な部品を調達します。最近はAmazonでも買えますが、中国から船便で来るuxcellは要注意です。ワタシはリボンケーブルを注文したらひとつきかかりました。

  • ユニバーサル基板
  • リボンケーブル20x2
  • リボンケーブル7x2
  • ヘッダピン たくさん
  • 抵抗33Ωx4
  • 配線用のケーブル

 

  1. 回路図を見て配線
  2. EEPROM書き換え
    FT2232HのJTAG機能が動くようにEEPROMにデータを設定します。EEPROMに書き込むためのデータはSorceForge.netにありますので取ってきます。書き込みにはmprogを使いましたが、手順は 4.1.3.2. FT2232評価基板の内部設定 が参考になりました。
  3. 開発環境の構築(eclipse, gnu)
    こちらのページが参考になります 製品サポート - 小ロット・試作基板設計・製造 音響・工業製品開発 / 金子システム株式会社
  4. IFX-49のブート用ジャンパをショートしない状態にして、USB接続する。
  5. bfin-gdbproxyで接続されていることを確認。
  6. あとはeclipse立ち上げてデバッグできます。

f:id:okiami1983:20161105205801j:plain

 

 

評価ボードとターゲットボード、部品をあわせて1万円でおつりがきます。

 

でもeclipseのデバッガ、使いにくいな。。

 (eclipseですが、marsは環境構築してデバッグOKでしたが、Lunaはエラーでました。。)

 

 

Peripheral Register

Peripheral Registerの表示に手間取ったのでメモ。
デフォルトでは表示されないので、ウインドウを出してやる必要があります。Modulesタブが出ていて、なんだか表示されそうな予感がしますが、フェイクです。

f:id:okiami1983:20170102103642p:plain

 

Window > Show View > Other...

f:id:okiami1983:20170102103713p:plain

 

 Memory Mapped Registersウィンドウが表示されるので、見たいレジスタを追加してやります。

 

Memory Mapped Registersウィンドウで右クリックしてコンテキストメニューを表示。Add registers

f:id:okiami1983:20170102104108p:plain

 

見たいレジスタを選んで、 Add To Viewを押す。

f:id:okiami1983:20170102104223p:plain

 

参考:

https://ja.osdn.net/projects/toppersjsp4bf/docs/tjbn005_20120827/ja/1/tjbn005_20120827.pdf

 

 

音遊び!Blackfin DSP基板でディジタル信号処理初体験 (トライアルシリーズ)

音遊び!Blackfin DSP基板でディジタル信号処理初体験 (トライアルシリーズ)

 

 

 

Blackfin(ADSP‐BF533)活用ハンドブック―RISCマイコンとしても使えるDSP (DSP活用シリーズ)

Blackfin(ADSP‐BF533)活用ハンドブック―RISCマイコンとしても使えるDSP (DSP活用シリーズ)