okiami1983のブログ

クオリティーが低い記事はあとで書き直します。。

#科学館のボランティアやめたの私だ

2009年から続けていたボランティア活動はどうしてつまらなくなってしまったのか。。

2016年3月をもって神戸市立青少年科学館(愛称:バンドー神戸青少年科学館)のボランティア活動をやめることにしました。

  

やめる理由

普段は "家電から人工衛星まで” のメーカーでソフトウェアの設計開発してますが、本業が忙しくなったからとかそういうわけではありません。

ボランティア活動自体は2009年から続けておりましたが、 残念ながら(近年特に)私の希望するような活動ができる見込みがないというのが大きな要因です。

 

「希望する活動」がどういうものか、興味ある方はこのあたりからお察しください。

イベント情報 | バンドー神戸青少年科学館

  

科学館に思うこと

私自身は理系(理系文系と分けるのはあまり好きではありません・・)出身ですが、大学院生のときに博物館学芸員(キュレーター)課程を履修しております。

また、ここ何年かは時間を作って関東や関西の文化施設・イベントなど年間30件以上は足を運ぶようにしておりました。そこで私が感じたのは過度のコストカットを招く指定管理者制度は地方行政にとってよろしくない、ということです。 「幼児のプレ理科館」として機能することで限界、という施設がたくさんありました。

科学館の予算は小学校高学年〜中高生にこそ割り当てされるべきと思いますが、実際はそうではなく、残念ながら幼児向け集客イベント(科学館事業として予算を割りあてる必要があるのか疑問)に注力する構図が生まれてしまっています。

予算配分は非公表にしているので予算配分の話は推測に過ぎません。しかしそれを証明するかのように中高生を見かけることはめったにありません。一番の問題は神戸市教育委員会と、その母体の神戸市がこの状況を問題と認識しておらず、改善する意志が無・・・と書きはじめると長くなるので今回はこの辺で。

 

今の時代に必要とされること

そういうわけでボランティアは3月でやめますが、科学館とはまた別の形で関わっていこうと思っています。

時代の変化がますます激しくなり複雑化する時代に、時代の変化を素早く察知して柔軟に対応する生涯学習施設は必要です。科学館を適切に活用することで、その役割を担える可能性は十分あると考えています。

今の時代に必要なことは「科学に興味関心を持たせる*1」や「科学にふれる*2」、「科学に親しむ*3」ではなく、もう一歩踏み込んだ「新しいものの見方や考え方を身につけて帰ってもらう」ことだと思っています。

創造性とは「一つのものに対してどれだけ違った考え方ができるか」であり、言い換えればこれこそが一人一人の個性というものであると。これは自由にさせておけば伸びるものではなく、周囲が積極的にサポートしてあげる必要があります*4

 

神戸市民の税金を使って運営されているはずなのに、運営のノウハウはすべて指定管理者側にストックされて神戸市側に一切蓄積されないのは大問題ですよ。一過性のイベントにただただ税金を浪費するだけになって、指定管理者が手を引いたあとには何も残りません。教育事業に対して計画的戦略で投資できない自治体は徐々に衰退していく運命です。。

 

科学館には10年近く携わっておりますので、ボランティア活動に興味ある方はコメントやメッセージなどいただけたら個人的に相談に乗ります〜

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*1:実際には宇宙やロボットに関するイベントなど、どう考えても興味関心が高いイベントを行って集客数を伸ばすことが目的になりがち。興味関心があるから来館しているわけであって、来館したことで興味関心を持ったかどうかは微妙

*2:紙コップなどの工作をする=手を動かして形あるモノを作る=ものづくり=科学にふれる という考え方でしょうか? 一歩間違えると、「なんでもいいからとにかく人が集まりそうな科学っぽいイベントをやっとけばいい」ということになってしまいます

*3:感じたままに自由に受け取るというのはまさに美術館のアートの領域ですよね・・

*4:例えば、子どもの時に絵を描くのが苦手な人は大人になっても絵が描けないままです、私の話ですが。。