VAIO Zの感想(主にデジタイザの感想)
デジタイザ目当てでVAIO Z(VJZ13A1)を買ったので、使ってみて感じたいいところと悪いところなど。
- デジタイザの精度は十分実用的ですが、低速で描写すると線が波打つなど問題があり、完全に紙と鉛筆に取って代わるものにはなりません。これはおそらくN-trigのハードウェア的な限界と思われます。
- 描いていて気持ちいい瞬間もありますが、スイートスポットを外さないように描かないといけないので、正直使いにくいデバイスです。(私は絵描きではありません。本職の絵描きさんがスキルで乗り越える範疇なのか、それとも私と同じように感じるかはわかりません)
- しかしながら、デジタイザによる情報の入力は従来使っていたUI(キーボードやマウス)よりも遙かに自由度が高く、PC画面に直接描画できるのは大きな魅力です。デジタル情報にPC上で手書き入力でき、更に手書き入力した情報はあとから楽に修正出来るようになるわけですから。
- 全体的な操作性はMacの方が優れているので、VAIO Zを買ったからといってMacを手放すことにはなりませんでした。Macがメインで、VAIO Zはデジタイザでお絵かき専用です。
デジタルな紙と鉛筆が欲しい
- 一生懸命修行する気はない。
- 複雑なものには手を出したくない。
- 手間をかけずにいろいろしたい人。
- 普段使いはMacBookPro 13Inch(Retina)
ワタシのスタイラス遍歴
- まあ、いろいろ試しました。
Banboo, Intuos5 {デバイスが認識する精度は高いが、人間にスキルが要求される}
4年くらい前、Wacomの板タブというものを手にいれる。しかし素人にとっては、意図した方向に直線を引くことはすごく難しいことが判明。。手元をみないで線を引くのは意外と難しい。。修行したら上手に使えるようになると思うけど、修行する気はないので、買ってすぐ机の置物に。(でもペンの入力精度はVAIO Zよりも高いです)
- 板タブは情熱がないと難しい。
iPad mini + JotTouch {そもそもデバイスが認識する精度が低い}
なぞったところに線が出てくるならうまくいくだろうと思い、Amazonでスタイラスペンをポチる。ペン入力の精度が低いらしく、細かい線をキチンと認識しない。手書きの文字がぐちゃぐちゃになって使い物にならない。持ち運びは便利なんだけどなあ。
DTI-520 {大きくて邪魔}
- 大きくて邪魔。
VAIO Zのデジタイザーを数日使ってみた感想
[GOOD] 視差が少なく、自然なペン入力。
液晶とガラスの間に特殊な樹脂を入れているらしく、ペンを置いた場所に線が引ける。これ、すごくよい。 書くことに関して不満はないです。
また、画面のタッチ機能については、ペン先が画面に近づくと自動でオフになります(CLIP STUDIO PAINT使用時)。これは最初戸惑いましたが、慣れたらなんとかなります。
[GOOD] 持ち運びしやすい。
ノートPCなので軽い。フリップ機構でタブレットモードになるのもよい。
- 欲を言えば、モバイル性を高めた10インチモデルも出して欲しいなあ。
[BAD] デジタイザーに乾電池。。
- いまどき乾電池を使わせるのはよくない。しかも単6という、国内でみたことがないタイプ。充電池も売っていない。。
[BAD] デジタイザをなくしそう。。
- 本体に収納できるようにして、収納しているときは充電できる用にしていたら完璧なのに。
[BAD] 使い方がよくわからない。。
- CLIP STUDIO PAINTを購入したら、期間限定キャンペーンで公式ガイドブックがもらえました。本来はこういうのをVAIOがするべきでは・・・。
[BAD] こわれやすい?。。
- 大丈夫かこれ。
まとめ。
値段はかなり高いけど、買ってよかった。いまのところはデジタイザについてはおおむね満足。デジタル機器にアナログで情報を書き込む価値
- デザイン用途に使いたい人にとっては満足度が高そう。
追記;購入後一か月半の感想
ちょっとお絵かきを始めてみたかったので、、How to Drawを買ってVAIOで練習することに。
スコット・ロバートソンのHow to Draw -オブジェクトに構造を与え、実現可能なモデルとして描く方法-
- 作者: スコット・ロバートソン,Scott Robertson,トマス・バートリング,Thomas Bertling,平谷早苗,株式会社Bスプラウト
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2014/05/31
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
VAIOですが、低速で線を描こうとすると線が波打ちますね。。すごい違和感。
intuos5では発生しないので、どうやらVAIOとデジタイザーの精度に問題がありそうです。やはり精度ではワコムの板タブが優勢ですね。非常に残念です。
→CLIP STUDIO PAINTの不具合報告して、対応検討してもらえるようになりました。応急処置として、補正を強くするブラシを作ってショートカットで切り替える対処方を提案されましたが、タブレットモードでキーボード押せないよね…。
↓この記事と同じ現象のようです。線がゆがむのは「非常にゆっくり」描いたときと記載ありますが、通常使用の範疇と思います。購入を検討されている方はご注意ください。